ちょこたんちわわん日記

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Backnumberの「幸せ」って良くない?

哲学の講義で「素晴らしい音楽を紹介する課題」があったのでそちらをそのままブログにします!



『まず、前提として万人が素晴らしいと思う曲は無いと考えているため今回の意見はあくまで主観的なものである。次に、音楽の一番の目的をここでは聞いていて強い感情を感じることであるとする。「今日の芸術は、うまくあってはならない。きれいであってはならない。心地よくあってはならない。」「見るものを圧倒し去り、世界観を根底からくつがえしてしまい、以後、そのひとの生活自体を変えてしまうというほどの力をもったもの――私はこれこそ、本当の芸術だと思うのです」。岡本太郎がそう述べたように、必ずしも美しさを良しとはしない。


それを踏まえたうえで私の素晴らしいと感じる音楽はbacknumberの「幸せ」である。この曲は曲名と裏腹に好きな人の恋路を自分の押し殺して後押しするという切ないものになっている。1番では「私じゃ勝ち目が無いって事も本当はもう知ってたの」と曲中の女性が恋を諦めようしているのが見て取れるが、2番では「あなたが今しているのは私が一番聞きたくない話なのにそれでも聞き続けるのはあなたに会えなくなるよりはまだ少しだけましだから」と諦めきれていないことがわかる。ちなみに「一番聞きたくない話」とは好きな人の好きな人の話であると推察される。「隠した想いが見つからないように横から背中押すから」と繰り返すフレーズは自分に言い聞かせているようである。またボーカルの清水はAメロで震え声を使ったり、リズムもあえてずらしたりなどすることで奥手で自分に自信のない主人公像を忠実に表現している。こういった解像度の高い描写説明と全体を通して暗く悲しいメロディーが聞き手の失恋の記憶を想起させ強い共感を呼び、曲として素晴らしいものとなっている。また個人的にも思い出のある一曲であるためそういった側面からも良曲と感じている。』


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